難しい大判チェックのジェケットをお洒落に着こなす3つのコツ【Gossip Girl】 Ed Westwick (エド・ウェストウィック)

今期も早くから注目を集めている大判チェック柄のジャケット。正式名称は「ウインドウペーン」と言って、窓枠のような四角形で成されるチェック柄。細いラインのシンプルな格子が大人の貫禄を演出してくれる。そして、ウインドウペーンの特徴は、何と言っても、その柔らかい物腰から醸し出されるクラシック感。決してトレンドの最前線に上ることは無いながらも、チェルッティラルディーニなど、名だたる老舗の縫製メーカーは今期もしっかりとツボを抑えて商品展開している。
さて、写真のエドは、深みのあるチャコールグレーのジャケットを中心に、全体のコーディネイトをアースカラーで統一している。柄物のジャケットをコーディネイトの中に上手くなじませるためのコツの一つは、色味に統一感をもたせること。こうすることで、ファッションではタブーとされているチェック×ストライプやボーダー×ストライプなどの柄×柄のコーディネイトも上手くまとめることができる。そして、もう一つのコツは
、コーディネイトに取り入れた柄にメリハリを出すこと。ここで言うメリハリとは「どの柄が主役で、どの柄が脇役なのか」をハッキリするということ。今回のコーディネイトにおける主役の柄は、間違いなくタイにプリントされたペイズリー柄だろう。ジャケットのチェックとシャツのストライプがそれほど主張しないトーンで統一されているからこそ、タイの柄が引き立つ。ワンポイントで取り入れるだけでも、グッとお洒落度が増すペイズリー柄は、秋冬マストのアイテムだ。普段からジャケットを取り入れたコーディネイトが多いオヤジ世代であれば、王道ETROのタイは、2、3本は抑えておきたいところ。そして大判チェックのジャケットを着こなす、3つ目のコツは、ラペルの太さにある。最近のスーツのトレンドは、細身のシルエットに合わせるように、ラペルも細いものが主流となっている。しかし、先述したように、クラシック感の強いウインドウペーンは、ワイドラペルにしてこそ大人の色気が引き立つ。ワイドラペルのジャケットを上手く着こなすには、タイの太さを合わせることも重要だ。ストライプスーツには相性バツグンの細身のナロータイも、ワイドラペルのジャケットに合わせてしまうと、コーディネイトがちぐはぐになってしまう。また、ポケットチーフを使って、派手なペイズリー柄を上手くなじませているあたりに、お洒落上級者ならではの小技が光る。